転職成功者インタビュー

農業生産法人 株式会社熱帯資源植物研究所
新垣洋尚さん(仮名・営業) 37歳

人生の第三ステージは故郷の沖縄で子育てをしたい。入社の決め手は社長の温かい一言。

これまでに複数の業界・企業で営業やマネジメント、経営戦略業務などのキャリアを積んできた新垣さん。農や食を通して沖縄の魅力や価値を生み出す取り組みに共感し、2023年7月に沖縄県うるま市の農業生産法人 株式会社熱帯資源植物研究所にUターン転職した。

同社はパパイヤやマンゴーなど沖縄の気候に適した熱帯・亜熱帯作物の有機栽培や、発酵飲料・健康食品の製造販売、有用微生物や機能性植物の研究を事業の核として沖縄農業の可能性を探求し続けている。

「沖縄の歴史文化や気候風土の上に今の沖縄の人々の生活がある」と先人から受け継いだ沖縄のアイデンティティを大切にし、同社の価値観に惹かれて転職を決意した新垣さんの転職体験談を紹介する。

※本記事の内容は、2025年10月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
3回
活動期間
エントリーから内定まで25日間

転職前

業種
医療業界(製薬会社)
職種
営業
業務内容
自社商品の提案、疾患別セミナー/講演会の企画・実施、マネジメント

転職後

業種
農業生産事業(食品製造、農業および食品の研究開発メーカー)
職種
営業
業務内容
営業活動全般、その他(制度考案と設計、仕組みづくりなど)

前職経験を活かして社内の業務改善に尽力。沖縄らしい企業に誇り。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

営業グループに所属し、業務改善に取り組んでいます。顧客の新規開拓に加え、取引実績のある販売店へのテコ入れや関係構築、経理部門と連動したリスクマネジメント体制の構築などを行っています。

また、新しい方法でマンゴーの販路拡大を目指し、売り上げの安定化と営業コスト削減にも取り組んでいるところです。

業務改善面では、部署やグループを超えて会社全体で気付いたことを課題化し、解決策を考えた上で社内に提案しています。

入社前のご経歴を教えてください。

外資および内資系の製薬会社や医療機器メーカー数社で営業を経験しました。製薬会社や医療機器メーカーでは販売卸会社との打ち合わせや、医療機関の医師・看護師への提案を行っていました。

マネジメント側にまわった際は、数字達成のノウハウを教える前に心身のバランスの取り方、将来の夢や望む生活を実現するための考え方、日々働く上でのアドバイスなども行いました。

転職のきっかけは?

人生計画の中で「沖縄へのUターンの時期」に差し掛かったためです。高校2年生の時から人生を4つのステージに区切り、自分の現在地と目標の進捗を照合してきました。

ちょうど、第二ステージ(大学生から35歳前後までの社会人初期)の終盤に差し掛かり、これまでを振り返った際に、仕事も、人脈形成も、自分がしたかったことも、ほとんど達成したことを再認識しました。

これからの第三ステージ(35歳前後から定年退職まで)を考えた時に、子どもを沖縄特有の自然に触れさせて、自由に育てたいという想いがありました。

転職活動はどのように進めましたか?

最初は全国の大手転職サイトに登録してサポートしてもらっていたのですが、地元に詳しくないという点で、掘り下げた情報をなかなか得られませんでした。

そこで、沖縄に特化した転職支援会社であるリージョナルキャリア沖縄と出合い、改めて転職活動のスタートを切ることができました。

今の会社に決めたポイントは?

決め手は面接での社長や専務の温かさでした。社長面接では、Uターン後の妻の仕事の心配もしてくれて、「奥さんもうちに来る?」という言葉をもらえたのは嬉しかったです。

本当に社員を家族として考えてくれていると感じ、大きな安心感がありました。「沖縄に帰れそうだ」と実感した出来事でした。

「沖縄らしい企業」という点にも惹かれ、パパイヤやマンゴーなど農業を基軸にした沖縄の製品で沖縄県民を守っていくというコンセプトが魅力でした。

夢だった「ハルサー生活」も早々に実現。転職活動は人生を見つめなおす好機。

転職していかがですか?

営業組織の立て直しやリスクマネジメント体制の整備など、会社の基盤づくりを任されています。社長や経営層との距離が近く、風通しの良い会社なのでやりがいを感じています。

自分のアイデアが形になりやすい環境も魅力の一つです。ウチナーンチュ(沖縄人)だからこそ持っている感覚や熱意を持って、沖縄特有の資源を活かした会社で働けていることに誇りを感じています。

転職して良かったと思うことは?

他社サイトで2カ月、リージョナルキャリア沖縄で1カ月の転職活動を通して、これまでの人生を客観的に見つめる良い機会になったと感じています。

転職という発想を持ったことで「自分の人生をアップデートしたい」という自分自身のサインに気が付きました。人生設計通りに沖縄に戻って楽しく過ごせているので、転職できて良かったと感じています。

さまざまな歴史が創り上げた沖縄でアイデンティティを感じ、公私問わずあらゆるところに繋がりがあるのは沖縄ならではの良さだと感じます。

困っていることや課題はありますか?

各部門が社内でどんな仕事をしているか見えにくい点を打破したいと考えています。商品に関する情報や過去のクレームを記録・整理して部門間で共有し、よりスピーディーな顧客対応につなげたいです。

また、社員が良い意味で楽できる方法や制度を編み出して実行したいと考えている途中です。

生活面の変化はありましたか?

プライベート面の変化として、今までの業務は激務で働き方の融通も利かなかったので、時間の自由度を感じるたびに夢かと思う日々です。

帰宅してからも毎日2時間ぐらいは自由な時間があるので、娘と庭に出て花や草を眺めるといった家族との豊かな時間を過ごせます。

一戸建てを建てるという夢、みんなでハルサー(農業者)生活という夢も、二つとも早々叶えることができました。

家族でマリンスポーツ、草花鑑賞、ハルサーをして、親族や友人たちともBBQやビーチパーティーを楽しんでいます。

プライベートの時間に仕事のアイデアを思いつき、それを業務に取り入れることもあったり、逆に業務中に得た農業のノウハウを趣味のハルサーに活かせたりと、まさに仕事とプライベートの好循環を生み出せています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

「沖縄の仕事や生活で何を重視したらワクワクするか」というクイズ形式で自答していくと面白いです。生活コストの違い、公私における自由度、給与面などいろいろ書き出してみることもおすすめです。

Uターンであれば、今まで気付かなかった沖縄の良さに改めて気付き、より丁寧に生活を送れるでしょう。Iターンであれば、沖縄でどのように過ごしていきたいかを前向きに想像してみてください。

どの地も良し悪しはありますが、価値観を柔軟にシフトできると楽だと思います。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
長濱 雅徳

「地元に戻り、県外で培ってきた経験を地域に還元したい」という強い想いが、ご自身のキャリアビジョンの中で明確にあった新垣さん。

企業を選ぶ際にも、「一緒になって地元沖縄を盛り上げていけること」や「自身の成長にも繋がる」という点を大切にされていました。その条件をもとに転職活動を進めていく中で同社がピタッとはまりました。

面接を進めていくうちに、今回のポジションの魅力はもちろん、現在抱えている会社の課題感、そして社長や経営陣の考えに共感をしたうえで内定承諾となりました。

今後、新垣さんが同社の営業体制の強化と市場拡大に大きく寄与いただけると確信しています。

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